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実践アジア開発研究室

伊藤 香純

研究室紹介

 カンボジア農村地域における課題解決型の研究

カンボジアの農村は、ポル・ポト政権下(1975~79年)およびそれ以降の混乱によって極度の貧困状態に陥り、今日でもなお農業生産性や所得の低さに悩まされています。しかし、自国の農業の現状・課題・解決策を見いだして政策に繋いでいくべき現地の大学は、同政権下でのジェノサイドに起因する人材不足により、その役割を十分に果たせていません。

CREAでは、2000年よりカンボジア王立農業大学Royal University of Agriculture : RUA)の教育研究強化に向けた支援に着手し、教育制度の改革や修士・博士課程の設立に貢献してきました。2008年以降は、農村地域においてRUAと共同で国際協カプロジェクトを展開し、その現場をRUA教員・学生の研究・教育の場として活用することで、人材育成に力を入れてきました。近年では、育成された人材が政府職員や大学教員として活躍するようになったことから、政府機関や他大学との共同研究も展開しています。

中でも内戦の影響や近年の急速な経済成長に伴う社会変容によって失われつつある伝統食品に焦点を当て、現状や課題を把握し、解決方法を見いだし、実社会においてその解決方法を実践 ・実証した上で、普及を通じた課題解決・改善を目指すアクション・リサーチに重きを置いています。

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現地スタッフによる酒造農家への指導
 ネパール丘陵地の森林保全に向けた小規模バイオガス装置の導入効果に関する研究

ネ ールでは、日々の煮炊きに使う薪炭材(薪)の採取が森林減少の要因の一つとして挙げられています。1970年代以降、現地政府・NGO・国際機関などは、薪の代替品として家畜糞尿を利用した小規模バイオガス装置の導入を進めてきました。本研究室では、2008年より現地NGOと共同で装置の導入効果や影響について分析し、バイオガス装置の導入が薪炭材利用量の削減に効果的であったことを明らかにしてきました。しかし近年では、里山の荒廃や野生動物による被害が確認されていることから、住民の生計活動や森林管理体制の変化について定量的・定性的に分析し、実態解明や政府機関への政策提言を目指しています。

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荒廃するネパールの森林

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メンバー

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